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私たちいい人は両親から、献身的で、利己的でなく、いつも人を優先するようにと教えられてきた。
だから、自分自身のために何かしようとするときはいつも、たとえ人のためにあれこれして自分が疲れ果てていたとしても、「今、自分はいい人ではない」という声がする。
このように、いい人は自己愛と自分勝手は同じものだと完全に勘違いしているが、それはまったく別のものだ。
利己的だと、あまりにも自分のことで頭がいっぱいなので、人の権利や要求を考えることができないはずだ。
しかし、いい人は人との精神的な結びつきを誤解していて、自然な関係は与えることだけに基づいていると思い込んでいるため、与えることと得ることのいずれにも基づいているというふうに考えない。
いつも誤った方向に導いてきた3つの前提にあるのだ。
精神的に不安定な子供や若い人は、健全な関係に必要なバランスをとろうとして、四苦八苦するのはよく知られた事実だ。
子供は利己的になりがちだから、彼らが成熟するまでには充分大人になるまで待つしかないだろうがそれがかなうとしても、代価は支払わなければならない。
逆説的だが、子供は自分のことで頭がいっぱいであると同時に、無意識に利己的な自分を責めていて、自分自身に対してあまりいい感じをもてない。
両親から利己的にならないように望まれてきたためだ。
だが、自己愛には、自分自身を愛するのと同じような微妙なバランスで、まわりの人を愛するように要求する性質がある。
つまり、他者と自分自身の両方につくせない状況のとき、どちらにつくすかを選ばなければならないという意味だ。
ときには、相手の要求が自分より強いから、都合がいいから、もしあなたがいい人になるように育てられたのであれば、おそらくできるだけいい印象を与えるように、弱みを見せないように、苦しんだり泣いているところを人に見せないようにと教わったはずだ。
関心のある人に誠心誠意かかわることは、冒険だし不可能だといつも思ってきた。
だが、そうではない。
誠心誠意かかわることは自分が本来のあり方になれる重要なカギとなる。
大切な人と誠心誠意かかわろうとするなら、相手に自分の弱みを見せることだ。
弱みを見せれば、今度は自分が気をつかう番だからといった理由で、他者を優先させたりする。
またあるときは、自分の要求のほうが強いし今度は自分が気をつかってもらう番だからと判断して、自分自身を第一にし、何を望むかを相手に告げることになる。
自己愛には自分自身のための利己的な要求はつきものだし、それが自然だという事実は知っておいたほうがいい。
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